イントロダクション

「劇場版カードキャプターさくら」は面白かった…
「え?そんなの当たり前?」
「え?あたしにはつまらなかった?」
まあまあ個人によって色々あるでしょうが、私にとってはすっごく面白かったんです。

 そもそも私は『原作マンガ版カードキャプターさくら』のファンなんです。もちろんアニメ版も好きなのですが、それはあくまで原作があってなおかつアニメの出来が良いから一緒に好きだという位置づけで基本は原作版ファンであったりします。(その割にはTV版のLD2枚DVD1枚と計3枚ずつ買ってたりするけど…、どうせしっかりアニメ版もファンですよ!(笑))
 原作を好きになったのが1996年5月。つまり原作が月刊なかよしに連載を開始した月です。当初は「魔法騎士レイアース」に続いてなかよしに連載される作品ということだけで特に何も考えることなく読み始めたのですが、その作品性の違いや絵柄の違い、そして魅力的なキャラクターぶりにいっぺんに引き込まれてしまい以来ぞっこんという訳です。
 そして連載開始時からアニメ化の話があったのに諸事情によってずるずると遅れ、結局BS-NHKでの放映が決まったのはかなり経ってから。ところが、この遅れは結果的に恒常的なアニメ版のクオリティの高さを生み、BS-NHKでの放映も変にマーチャンダイズを意識したストーリィ展開をせずに済んでいるという予想外に嬉しいことになっています。
そしてアニメ版も好評でNHK地上波放映も開始され、満を持した形で動き出したのが劇場版制作でした。

・・・しかし、これは私にとっては嬉しくもあり心配でもありました・・・。

 というのも、シリーズ構成が比較的しっかりしている原作版およびアニメ版さくらを劇場化するにあたって、某アニメフェアのように「ほとんど意味もなくつながりも無い番外編で、とりあえず強い敵が出てきて主人公が倒す」というお話になりやしないかという危惧があったわけです。配給が東映ではなく松竹とはいえこの危惧が払拭されるわけではありませんでした。
 でも劇場の大画面にさくら達が活躍する姿を見るのは、ファンとしてはまた非常に楽しみでもあります。とりあえず東京都内では最低8館で公開されるようでしたので面白かろーが面白くなかろーが前売り券を8枚は買っておこうと決めました。もっともテレホン・カードやらタペストリーやら描きおろしポスターやらで少なくとも5枚は買わされるハメにはなっていたのですが…。(私ゃ仕事人だからまだいいけど、学生ファンにはキツかっただろーなあ…。)
 試写会の応募も忘れずいろいろな募集に片っ端から応募をかけてやっと1組だけゲットできました。そして試写会を見たところ、その出来に非常に満足できたため前売り券の数はそのまま公開までに1ダースを数える事になりました。(最終的に前売り券は15枚買っています。もちろんすべて使い切りました☆)
 そしてついに1999/8/21に公開です☆ すでに試写を見ていたとはいえ、舞台挨拶もあった初回上映はやはりはずせません。試写からの変更点も無いかと思いましたが特に変わったところは無いようでした。
 その後は一気呵成に8日間連続して見に行き、ついには都内上映の全劇場を見に行き、近県にまで遠征し、2000年1月には台湾上映にまで行ってしまいました。なんでここまでやるのでしょうか?お仕事をぬって見に行くのだってかなり精神面・体力面で大変なのに…。
 結局、それは面白かったからの一言につきるのです。単にチケットを買ったから行ってたつもりではありません。映画をよく見る人ならお分かりでしょうが、つまらない映画を見続けるのはハッキリ言って苦痛なんです。なのにこの映画は何度足を運んでもまた見たくなります。実際、連続して2回見ている時もあります。
 じゃあいったいどこが面白いのだろ〜か?それを再検証していこうというのがこのWebサイトの趣旨です。しかし誤解のないように、このWebサイトでは「劇場版さくら」を事細かに見ているのですがそれは『重箱の隅を楊枝でほじくる』ためではありませんし、ましてや評論するためでもありません。ただ、『ここにも面白さが隠れてました』という部分を探したいだけなんです。
 もちろんそんなのには付き合いきれないという方もおられると思います。そのような方はどうぞお引き取りください。お付き合い願える方のみ中をご覧になってください。ただし劇場版をご覧になられてない方はどうかLD/DVD/VCなどで一度でもご覧になってからまたおいで願えれば幸いです。

RIO(しいな りお)


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